キャラクターデザイナー問題

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イヤ、皆さん。今の自分のまんまでキャラクターデザイナーになんてなれるワケが無いじゃないですか。

ゲーム専門学校グラフィック系に入学してくる方々のほとんどがキャラクターデザイナー志望といっても過言ではありません。それはやはりビジュアルから入る情報というのは影響が大きく、それがゲームの全てだと思われるからのようです。

キャラクターデザイナーになりたいという考えは悪い事ではないのですが、その志望者は全クリエイターの割合から見ても膨大なものであり、全国的な規模で考えると天文学的な達成確率になるのではないでしょうか。学校卒業したての小僧がすぐに成れるものではないというのが実情です。何故かと言えば、キャラクターはゲームの顔でありまして、それは本質であるゲームのシステム以上にゲームの売り上げを左右してしまう要素であるからです。

従ってキャラクターデザイナーには、安定したクオリティで作り上げることの出来る実績のあるプロのデザイナーを起用するというのは制作会社としましては当然な事で、海の物とも山の物とも知れない完成度にムラのあるクソガキのラクガキを使うというリスキーな事は出来ないというのは当然のことでしょう。

そんな狭き門であるキャラクターデザイナーになるにはどうしたら良いのでしょうか?それには先ず、覚悟が必要になるということです。覚悟とは、「リスク」と「コスト」を把握した上で行動するということであります。

今まで娯楽に使っていた時間はキャラクターを作る、美しい線を引けるようにする、優れたデザインが出来るようになる鍛錬に当てなくてはならないリスクがあるワケですし、その為に学校以外でも自宅で勉強をする為にはより良い機材、ソフト、資料を導入しなくてはならないコストがかかるワケです。皆さんにはその覚悟があるでしょうか?それらをせずに今のまんまでキャラクターデザイナーになんてなれるワケが無いじゃないですか。

この話をするとだいたいの生徒さんは口では「ありますよ~。」とかホザいたりするのですが、実際には学校から帰宅した後にはイカのゲームに没頭して勉強と言えるものは何もしなかったりします。しかし中には素直に聞き入れて僕の言葉通りにしてくれる生徒もいますがごく少数な上に継続したものとはならなかったりします。既にこの段階でフルイにかけられていたりするのですが、前者の方々にはそれが理解出来なかったりして学校に来てバカ学生を満喫しているだけでキャラデザになれると思っていたり、目指すだけでお腹いっぱいになっちゃう方ばかりだったりします。また、そういった方々というのは得てして成れなかった理由を自分以外に求めがちでして、「講師が悪かった」「カリキュラムが悪かった」「学校自体が悪かった」という理屈に脳内変換されまして、悪態をつきながら学校を去ってゆく事となります。イヤ、タチが悪い話。

大手企業になりますとキャラクターデザイナー志望のコンテンツビジネスのバケモンみたいにお絵かきが上手い社員の方々がキャラデザ待ちで列を成していますし、外部発注のフリーランスのデザイナーやイラストレーターをも含めれば、そこに食い込んで行くにはかなりの実力が必要になってくるワケで、それには余程の覚悟が必要になってくるものと思われます。

僕の先輩であるキャラクターデザイナーコース2年の講師の方は、1年生が進級して先ず行う事は、「そんな彼らの夢を打ち砕く事である。」という事を仰っておられました。キャラクターデザイナーになる夢は夢として置いといて、先ずは就職を目的として3DCGやUIを習得して職人としての技能を身につけて、その上で自分の時間で絵を描いてキャラクターデザイナーを目指していきましょうといった考え方でした。僕もその考え方には賛成で、どうしてもなりたいという方は、20代、若しくは下手したら30代まで修行時代である事に耐えられる覚悟が必要になってくると思われます。在学中のみでの技術でキャラデザになるというのは無理があるし、上記のように卒業後も修行をしていって、おいおいキャラクターデザイナーになりたいという考えであれば、身近に自分よりも技術の高い人がいる方が良いと思われます。それには大なり小なりのゲーム会社に入社して自分より上手い方のそばで仕事をすることが一番です。一流になるならば一流の集まる場所に居る事です。

結局誰もが成れる訳ではない仕事というのは、ずっと勉強して常に自分をアップグレードしている方々が成れる訳で、僕の元先輩のプログラムコースの先生もフリーランスで仕事をしていらっしゃる知り合いの方々も同様のことを言われています。勉強を続けずに今のまんまでキャラクターデザイナーになんてなれるワケが無いじゃないですか。

しかし在学中の生徒というのはなんぼ説明してもその現実を理解して頂けないものでして、いーや自分はキャラデザになるっす!美少女しか描かねぇっす!といった考えに固執する方が多くて、その柔軟性の無さが既に自分の夢を阻害しているのに気づかないもので、そういった生徒に限って日頃から手を動かしていなかったりしてキャラクター一体も満足に描けなかったりするんですよね。そういうところなんですけどね。

そんな頑固な上に現実を見ようとしない生徒さん達を見て上記の先輩講師の方は「生徒は敵だ」と言い放っておりました。その講師の方は現在プロのイラストレーター兼キャラデザをしておられるので、本間ってばそのお言葉にグッと含蓄を感じずにはおれず、何もせずにピンク色の夢ばかり語っている頭ン中にハイチュウが詰まっているかのようなクソガキ(30過ぎ含)には、そりゃ成れんだろうとしか言いようがなかったのですが、自分はそうでは無いと思われるキャラデザ志望の方々もご自身を見直しても良いのではないかと思ったり思わなかったり。

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