頭が悪い子問題

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 皆さんの中には、自己評価が低く「自分は頭が悪い。馬鹿である」という認識の元で日々生きていらっしゃる方々もおられるのではないでしょうか?しかし、その認識は皆さんの可能性を狭め、出来る事も出来なくしてしまうものであります。不足な部分は補っていけば良い訳ですし、その自覚があるだけでもまだマシと言えますので、いつまでも自己評価を低く見積もっている事の方が問題であると思われます。

 頭の良し悪しというのはピンキリで、上を見ればキリがないのと同じように頭が悪いというのは尋常でないレベルの人間がいるということも覚えておいて良いかと思われ、安心して自らの目標に対しての勉強に励んで頂ければ良いかと思われます。

 そういった方々とは比較の対象としてどうかとは思われますが、その尋常でないレベルというのはどういったものかと言えば、僕が出会った中ではマジでデカめの病院への通院を勧めたくらいの方がおります。そういった方々への対応は、おそらく皆さんが考えているものとは違った次元の人間へのもので、例として挙げるのであればアライグマにCGを教えるといったカンジが適当な表現でしょうか。

 僕が考える頭の悪い人間というのは、因果関係でモノが考えられない人間のことです。因果関係というのは原因があって結果があるという考え方で、AをしたからBという結果になる。といった事です。寝る前に甘いものを食べたから太った。とかテレビの電源を入れたからテレビが映った。というのが簡単な例であるでしょうか。

 僕が赴任していた名古屋校での生徒の卒業生の中で、二次側(にじがわ)君という生徒がいたのですが、この生徒の頭の悪さは最強レベルです。モンスターハンターのモンスターで言ったら”イビルジョー”くらいのレベルだと言ったら分かる方には分かると思います。

 彼が就職活動する学年に進級したばかりの時の話なのですが、毎年ある程度の人数の生徒を採用してくれているゲーム業界の老舗で株式会社トーセというかなり大きな開発会社があるのですが、ここの会社ってば毎年春と秋の二段構えで募集をかけているんですよ。ンで、まあ生徒っていうものは、余程意識が高くなければ進級したての春休み明けではとてもじゃないですが就職活動なんか出来たモンじゃなく、当然そのトーセさんの春採用なんて対応出来なくて、だいたい秋の募集に殺到するのが毎年の恒例となっているのですが、一応生徒に告知もしてあって「もしトーセさんの春募集を考えているようだったら、講師にその旨伝えてね。」って口が酸っぱくなる程言っていたんですよ。

 ンで、新学期が始まってGWが過ぎた頃でしょうか。東京の就職指導部から連絡がありまして、

指導部:「トーセさんの春募集の件なんだけど、名古屋校の応募者の必要書類がまだ届いていないそうなんだけど。」

本間:「は?名古屋校では誰も春募集は受けませんが。」

指導部:「でも応募予定者に名古屋校の生徒がいるんだけど。」

本間:「ははは。ンなバカな。ていうか、そいつなんて名前なんですか?」

指導部:「二次側って生徒なんだけど。」

本間:「・・・すみません。折り返し電話しますんで、待っててもらっていいですか?」

で、電話を切って二次側君を呼び出して話を聞いてみたんですよ。

本間:「なぁ二次側君。トーセさんの春募集って受けるの?」

二次側:「受けないプリ。」

本間:「でも登録者一覧に君の名前があるのに必要書類が届いていないって指導部から連絡があったんだけど。」

二次側:「登録はしたけど書類もファイルも間に合わなかったからキャンセルするプリ。」

本間:「ああそう。キャンセルなのね。それ先方に伝えたの?」

二次側:「伝えてないプリ。」

本間:「じゃあキャンセルになってないんだよね?どうするの?」

二次側:「・・・。」

 彼は困ると黙り込むんですが、きっと今までの人生でもトラブルを起こして黙って入れば誰かが何とかしてくれていたのでしょう。この場合も我々講師と指導部が株式会社トーセさんに平謝りで対応し、何とかなったのですが、何とこの二次側君ってばこんなに頭が悪いのに同級生の中でも最も早く就職内定を決めてしまい、在学中に東京に行ってしまいました。そこは株式会社◯◯◯◯ってところなんですが、当時は割と勃興期でとにかく人が欲しくて多少質の落ちる人間でも入社させてくれる駆け込み寺的な会社でした。もちろん出来の良い生徒も多く送り込みましたが、二次側君以外にも若干コマッタチャンな生徒も送り込んでしまい、たいへん申し訳なく思っております。

 こうして書いてみると、それほど頭が悪いようには見えないかもしれませんが、頭の悪さというのはその被害の大きさによって感じられ方が違うのかもしれません。彼の場合もその後の処理が大変だったり彼自身が改善されないという点が大きいように思われ、以前このブログにも書いた社会のババ人間というものに完全に当てはまり、講師として社会に放出してしまった事に対しての後ろめたさは尋常なものではありませんでした。
その後、僕が大阪校に赴任した際に大阪校OBで、その二次側君と同じ会社で彼の上司をやっていたという方からお話を聞いたのですが、彼ってば会社でも同じようなことをして黙りこくっていたらしく、

「先生がアイツを教えていたんですか!なんてヤツを送り込んできたんですか!」

と、初対面15分で大クレームを受けちゃいましたよ。ホントすんません。

 そんな人間性でもただでさえ狭き門であるゲーム会社に入社してクリエイターになれているという彼の状況に、レーダー無しでドラゴンボールを全て集められるようなラックの高さを感じずにはおれず、ンじゃそんな彼が羨ましく、彼になりたいかと問われれば絶対に嫌だと僕は即答できます。まともに考えれば人生はラックだけでは凌いでいけない訳ですし、何よりも長いので常識や頭を使った対応という事は必須であると思います。やっぱ強いのは常識っすよ。

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